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住まい手取材から見えてきたこと

定期的の行っている住まい手取材。

今回は埼玉へ。

思い起こすと、前職時代にシンケンさんの住まい手27組を電通のメンバーと手分けして一週間泊まり込みで取材したのがコトの始まり。

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1996年発行のOMソーラーの機関誌。当時この編集長をしておりました。

このときはアンケート調査とあわせて数字で残しましたが、そのときの住まい手の暮らしぶりや表情など、数字に表しにくいところを肌で感じることの大切さを感じて、独立してからもライフワークのように続けています。

今回の取材も、いまの時代の家づくりのキブンがとてもよくわかるものでした。

新中間層といわれるように、とにかく子育て世代の客単価が低下しているのがいまの市場。

かといって、建売やローコスト、デザイナーズFCのようなものでは満足できない層をこう呼んでいるのですが、今回取材した3家族ともまさにこの層でした。

家に掛ける予算は決まっている。

土地が高ければ、安い土地を探して遷り住んでもいい。

その一方でクルマはコンパクトな輸入車だったりする。(クルマにもお金掛けない層もあり)

ただし、自然素材はあきらめきれない。

庭や、照明、家具にはこだわる。
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…それが似合うディテールや寸法にもこだわる。

クラフトやハンドメイド、お菓子づくりが趣味。

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取材した印象をずらっと書き連ねるとこんな感じですが、暮らしは充実させたいが家には予算を掛けたくないというのがいまの住宅取得層の傾向であることが、ここ数年のなかで一番顕著に出た取材でした。

といっても、安ければなんでもいいかというとそうでもなく、予算はないけどあれもこれもしたいというムリなお願いを快く聞いてくれる工務店を探していて、「担当してくれたスタッフの対応力が決め手でした」のは3軒共通の答えでした。

つまり、「その予算ならこれしかムリ!」というプラン限定の規格住宅を、作り手都合で押しつけても成約には至らないということ。

新中間層向けということで、さまざまな規格住宅が取り上げられていますが、どんな暮らしでもOKというような特徴のない規格住宅やプラン限定型のシステムは、新中間層攻略(…攻略という発想もどうかと思いますが)の救世主にはならないという印象を今回の取材を通じて強く感じました。

工務店を選択した時点で、「つるし」の住まいを買うつもりはなく、なにかしら、思いをカタチにする「あつらえ」を期待しているはずです。「あつらえ」を期待しない層は、ローコストやパワービルダーに流れてきますから、工務店としてその層に向き合うには、中途半端に規格住宅をやるのでなく、工務店がもともと持っている強みと施主の期待値を一致させていくことに注力すべきだと思うのです。

冒頭話が出たシンケンさんは、その点ではフォルクスというシステム住宅に全面的に切り替えることで、システムであることが営業・設計・施工のそれぞれの面で最大限生きる仕組みをつくったところがすごかったのですが、そこまで踏ん切れないのでれば、この「あつらえる」を、どうコストを掛けずに、「あなたのためだけに」という思いが伝わるようにできるか、そこが工務店が提案する新中間層向けの家づくりのポイントになると思っています。

そんな思いから進めているプロジェクトや、そうした層に対しての情報発信の方法を学びたい方は、こちらでご確認ください。
by adsan | 2015-06-03 18:04


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