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ブランディングセミナー@博多

昨日は博多にて九州の工務店10社に向けてのブランディングのレクチャーを。

アーキテクトビルダーなクライアントが多いアドブレインとしては、普段あまり接点のないタイプの工務店さんが多く、貴重な体験の場となりました。

お題は「建築家と工務店をつなぐ仕組みを活かして、どう自社をブランディングするか」という、実にウチ向きのオーダーだったのですが、職能を活かすという意味では、アーキテクトビルダーと建築家の組み合わせより、土地の手配や性能重視の家づくりをしている工務店と建築家の組み合わせのほうが、やり方次第ではシナジーが出る印象を改めて持った次第。

この場合、モデルだけを設計してもらうパターンだと、あとにつながらずそこで終わってしまう(実は、このパターンがすごく多いです)ので、継続的に建築家と関係を築きつつ、自社ブランドにつなげていく仕組みが必要になるのですが、今回お招きいただいた会のシステムを使うとそれが安価に実現できるので、その仕組みを活かしつつ、建築家とさらに深い関係を築く方法を提案させていただきました。

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後半はグループワークをしていただいたのですが、具体的なターゲット層を「ペルソナ」で発表したり、思いの伝え方のアイディアが出たりと、思ったいた以上にみなさんから積極的な意見が出て、とてもいい会になったと思ってます。
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by adsan | 2015-06-23 09:20 | 今日も出張ってます。 | Trackback | Comments(0)

U20Mプロジェクト(仮)

工務店学舎会員向けのサービスとしてはじめた、新中間層向けの家づくり「U20Mプロジェクト(仮)」ですが、業界紙で紹介いただいたので、ちょっと補足しておきます。

記事に写真が載っているのですが、そのキャプションが「モデルハウス」となってますが、残念ながらモデルハウスはこれから建築がはじまるところで、完成は来年の春頃。この写真は、今回設計に関わっていただいております若原一貴さんの実作「南沢の家」になります。

モデルの模型写真なども送ったんですが、なにを勘違いしたのかこれがモデルとして紹介されていました。(苦笑) 

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若原一貴設計:「南沢の家」

今回計画しているモデルハウスは、こんなイメージの空間をもった住まいになります。
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今回のプロジェクト、新中間層といっても、十把一絡げにそのゾーンに対応する家を提案はしてません。

アドブレインでの日々のプロモーションや住まい手取材で事例の多い「夫婦+ONE」の家づくりに対応した住まいを今回はテーマに若原一貴さんに基本プランを出していただきました。

肝の+ONE部分は、むったいぶって出しません(笑)が、

小商い
ウチカフェ
ガレージ
スタジオ
サロン
ペット
施術室…等々

一戸建てでないと実現できないこと→それができる住まいというエッジの立て方をしていますので、がらんどうなスケルトンで好きにできますというシステム住宅とは一線を画しています。

しかも、一棟一棟若原さんが設計に関わります。

それでいて、本体で2,000万円(税別)以下を目指そうというのですから、ホントできるの?というものですが、普段地価の高い都内で、準富裕・富裕層向けの住まいを、普段から2,000〜2,500万くらいの家で設計されている若原さんだから、その金額でも決してチープでない住まいができてしまうのです。

それと、このプロジェクトは、構造材や工法などを提供するものではありません。

そのあたりは工務店にお任せしています。

いくらいいシステムを提供しても工務店はそのシステムを使わず、結局在来でやってしまったりするものです。(元々そうしたシステムを提供していた本部にいた人間ですから、そのあたりはよくわかってます。)

本部が机上で考えた仕組みでなく、このプロジェクトに参画する工務店間で現場で培ったさまざまなコストダウンの手法をみなさんで共有していただくことも、工法・建材を規定しない理由でもあります。

時代の要求というところでのバジェットはきちんと抑えつつ、その設計士でないとできないこと=価値をしっかりと伝え、その対価を住まい手にもしっかり払っていただきながら、その敷地や環境、家族、ライフスタイルにあった住まいを提供する。

そんな家づくりを、このプロジェクトでは実現したいと思っています。

* なお、このプロジェクトは工務店学舎会員限定のサービスになります。会員でない方は参加できませんのであらかじめご了解ください。
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by adsan | 2015-06-05 16:42 | お知らせ | Trackback | Comments(0)

当ブログのコンテンツについて

当ブログ内の写真、テキスト、図版等の無断転載を一切禁止します。


と大きめに書いておきます。勝手に転載しているサイトがあるので。(苦笑)
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by adsan | 2015-06-03 19:07 | お知らせ | Trackback | Comments(0)

住まい手取材から見えてきたこと

定期的の行っている住まい手取材。

今回は埼玉へ。

思い起こすと、前職時代にシンケンさんの住まい手27組を電通のメンバーと手分けして一週間泊まり込みで取材したのがコトの始まり。

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1996年発行のOMソーラーの機関誌。当時この編集長をしておりました。

このときはアンケート調査とあわせて数字で残しましたが、そのときの住まい手の暮らしぶりや表情など、数字に表しにくいところを肌で感じることの大切さを感じて、独立してからもライフワークのように続けています。

今回の取材も、いまの時代の家づくりのキブンがとてもよくわかるものでした。

新中間層といわれるように、とにかく子育て世代の客単価が低下しているのがいまの市場。

かといって、建売やローコスト、デザイナーズFCのようなものでは満足できない層をこう呼んでいるのですが、今回取材した3家族ともまさにこの層でした。

家に掛ける予算は決まっている。

土地が高ければ、安い土地を探して遷り住んでもいい。

その一方でクルマはコンパクトな輸入車だったりする。(クルマにもお金掛けない層もあり)

ただし、自然素材はあきらめきれない。

庭や、照明、家具にはこだわる。
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…それが似合うディテールや寸法にもこだわる。

クラフトやハンドメイド、お菓子づくりが趣味。

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取材した印象をずらっと書き連ねるとこんな感じですが、暮らしは充実させたいが家には予算を掛けたくないというのがいまの住宅取得層の傾向であることが、ここ数年のなかで一番顕著に出た取材でした。

といっても、安ければなんでもいいかというとそうでもなく、予算はないけどあれもこれもしたいというムリなお願いを快く聞いてくれる工務店を探していて、「担当してくれたスタッフの対応力が決め手でした」のは3軒共通の答えでした。

つまり、「その予算ならこれしかムリ!」というプラン限定の規格住宅を、作り手都合で押しつけても成約には至らないということ。

新中間層向けということで、さまざまな規格住宅が取り上げられていますが、どんな暮らしでもOKというような特徴のない規格住宅やプラン限定型のシステムは、新中間層攻略(…攻略という発想もどうかと思いますが)の救世主にはならないという印象を今回の取材を通じて強く感じました。

工務店を選択した時点で、「つるし」の住まいを買うつもりはなく、なにかしら、思いをカタチにする「あつらえ」を期待しているはずです。「あつらえ」を期待しない層は、ローコストやパワービルダーに流れてきますから、工務店としてその層に向き合うには、中途半端に規格住宅をやるのでなく、工務店がもともと持っている強みと施主の期待値を一致させていくことに注力すべきだと思うのです。

冒頭話が出たシンケンさんは、その点ではフォルクスというシステム住宅に全面的に切り替えることで、システムであることが営業・設計・施工のそれぞれの面で最大限生きる仕組みをつくったところがすごかったのですが、そこまで踏ん切れないのでれば、この「あつらえる」を、どうコストを掛けずに、「あなたのためだけに」という思いが伝わるようにできるか、そこが工務店が提案する新中間層向けの家づくりのポイントになると思っています。

そんな思いから進めているプロジェクトや、そうした層に対しての情報発信の方法を学びたい方は、こちらでご確認ください。
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by adsan | 2015-06-03 18:04 | Trackback | Comments(0)